COCONUTS NAKAMURA

2020/03/11 18:20

サワディーカ、ココナッツ・ナカムラです。


ココナッツ・ナカムラに関してはたくさんのストーリーがあるので、誕生以前(BC : Before Coconuts Nakamura)から誕生後(AC : After Coconuts Nakamura ) そして現在(almost famous)から未来(world famous)までを書き記していこうと思います。夢は大きく!


さて、タイのスイーツを巡って旅し始めたとき。一番ネックだったのは、タイも日本同様小豆とかあんことか、いろんな豆を使ったスイーツが多いこと。そう、何を隠そう私は豆が大の苦手で、しかも甘いだなんてとんでもなく困る。そんななか、餅米とココナッツミルクでできた竹筒入りの伝統菓子があると聞き、これは私も好きそうと行ってみることに。その名は“Khao lam ”。結構いろんな県でみるし、バンコクのストリートでも見かけたけど、どうやらチョンブリー県でいまだに伝統的な作り方をしているところがあると聞き、行ってみることに。チョンブリー県といえば、パタヤビーチがある県として有名だけど、私的にはタイ料理に欠かせない道具、クロックというカレーペーストなどを作る石臼の生産地であることがイチオシ。

まずは市場に出かけてみます。この辺りは新鮮な魚や果物も美味しいと有名。



さすが特産品、たくさん売ってる、カオラム!! とりあえず、笑顔が素敵な女性のところで買ってみる。マーケットの近くにある自宅で作っているようで、「明日、これ作ってるところ見れる?」と聞くと、2日に1度しか作ってなくて明日はやらないとのこと。そして食べてみると、むっちりとした食感にココナッツミルク風味の甘いもち米。日本のおはぎ(あんこなし)のような感じで美味しい。



そして、教えてもらったタイ語のサイトのダイレクションを見て、本命へ行ってみる。お昼前に行ったのに、その日の分はもうすでに売り切れ。拙いタイ語でいつ作っているのか、見せてもらえるかなと聞くと、6時か7時くらいにくるといいと言われたので、次の日に訪れてみることに。次の日に来てみると、ちょうど火がついていたところ。なんと、午前3時くらいから仕込みを開始、6時前に焼き始め、焼きあがるのは8時というスケジュール。


基本的な作り方は、竹の中にもち米(白米と赤米がある)とココナッツミルク、砂糖と塩を入れて、その竹を綺麗に並べ薄い石で蓋をする。ココナッツの殻(良く燃え、炭の役割もする)と竹を、タイミングを見計らってくべて、まんべんなく焼けるように常に動かし、火を操る、というのをばあちゃんがひとりでやっている……!! すごく幻想的な景色が広がります。 

制汗、日焼け止め、発疹などに効果があると言われ、昔から使われていた白い泥のようなものを水でといたdin sor pongを顔に塗った女性ももう一人現れる。作業している風景はなんとも、、、、インスタレーションというか現代アートのような笑。




照れるばあちゃんが超絶可愛い♡ ここは、代々受け継がれてきた伝統的な手法を守って作り続けているお店。頂いてみると、もう、この日はなにが起こっても心穏やかに許せてしまいそうなほど、しみじみとした味がする。甘さもしつこくなく、柔らかく口に広がる。ここは、お米の上にイモを入れていて、それと一緒にもち米を食べると本当に甘みが心地いい。しみじみ。それにしても、いろいろ話しかけてくれるし、ポイントはなんなのかとか、マーケットで食べたものは竹に米がくっつかずぽろっととれたけれど、冷めればここのものもそうなるのかとか、もっといろいろ聞きたかったけど私の言語能力がリミテッドすぎるのが惜しかった。ちなみにこんなに時間をかけて作られたカオラムは25バーツでした(90円くらい)。泣ける。